ヒトの社会、ペットの社会

地方に住んでいる人はペットを飼っている人が多いように思えます。都会では住まいの制約上飼いたくてもペットを飼えないといった理由や、人口の少ない地域に住んでいる人はその寂しさを紛らわすためにペットを飼うといった理由があるでしょう。とにかく、ペットは飼い主に癒しをもたらすだけでなく、近所づきあいや職場などでその話題を上げることにより、人間関係を円滑にする役割も担っています。

多くの人とペットの話をしていると、普段は愛玩動物と一括りにしていますが、そのとらえ方は様々だということがわかります。私はもしお金に余裕があるのなら、カラフルな嘴とふてぶてしい食事ぶりが愛嬌のあるオニオオハシを飼いたいとおもっているのですが、友人の一人はオニオオハシの良さをわかってはくれません。詳しく聞いてみると、小さい頃家の池で鯉を飼っていて(そんなに上品そうな友人ではないのですが:笑)大きな鳥がいつも上空からそれを狙っていたという恐怖の記憶があって、鳥、特に嘴のおおきなものは受け付けないのだそうです。

それと同じように私は犬があまり好きではありません。幼い頃犬を飼っていたのですが、吠えられたり、噛みつかれそうになったり、鎖を契って逃げ出したり、とまだ小さかった私の平穏を壊すのがいつも犬だったからです。

このようにペットはヒトの原体験にまで入り込み、深みのある個性を形成するのに一役買っています。ペットにも個性があります。私は猫も飼ったことがあります。2匹でそれぞれ期間は離れているのですが、あきらかに性格は違います。気が向けば外に遊びに行き、私が捕まえようとすれば、すらりと身をかわし早足で逃げる、わりと活発な1代目と、家の中で隠れ場所を次々と開拓し気が向かない時はいつも隠れている2代目、といった感じです。1代目は扉が閉まっていたら自分でレバーに飛びついて開けましたが、2代目は鳴いて開けてくれるのを待ちます。

その性格の違いはヒトのそれと酷似しています。そして、ヒトの生活にペットの生活が入り込んでいるのと同時に、ペットの性格にヒトの生活が入り込んでいます。2代目は先日病院に行ったら歯石が溜まっていて歯槽膿漏がきになると診断されました。友人の猫はストレス性の結石をやったといいます。サラリーマンさながらの生活ではないでしょうか。そうして考えてみると、いつも寝ていて呑気そうに見える猫も実はヒトの社会同様にストレスフルなのかもしれません。たまにはゆっくり寝かせてやるかという気にもなります。

意外と賢い我が家の猫たち

我が家には二匹の猫がいます。
猫は気まぐれで、犬よりも知能が劣ると思われがちですが、うちの猫たちはなかなか賢い猫たちなのです。
賢いエピソードには色々ありますが、なんといっても飼い主の声を聞き分けるというところが自慢です。
私と夫が旅行に出たとき、猫たちの世話は私の実家の両親にお願いしました。
実家の父と母は他人なので、猫たちは警戒していう事も聞かず、暗くて狭いところに隠れこみました。
その後旅行に出て、旅先からi-padで、実家のパソコンにスカイプをしました。
実家では、パソコンから私たちの声が聞こえます。
すると、猫たちは暗くて狭いところから出てきて、母の足元で喉をならしてすり寄ってきたというのです。
私達を飼い主、家族と認識して、その声を聞き分けている姿に感動しました。
更に、我が家の猫たちは異常事態を感知し、いつも以上にお利口にすることができます。
東日本大震災の時、我が家も食器棚や電化製品、テレビなどが倒れて、家の中が大変なことになっていました。
猫たちはおとなしく部屋の隅で私たちの帰りを待っていましたが、倒れる食器棚や割れる食器類、大きな電化製品の転落など、とても恐ろしかったに違いありません。
私が帰宅すると堰を切ったように鳴き出して、普段はクールなのに膝の上に乗ってきました。
スーパーが全く機能していなかったので1週間ほどは買い物もできない状態で、猫の餌もいつ買えるか解らず、少しずつ与えていましたが、いつもはたくさん食べる猫たちも、今回は与えた分しか食べず、欲しがりもしないところが、動物なのに緊急事態をわきまえていると、凄く感動しました。
猫たちは自分たちの餌がないことを悟っているのか、私が近所の炊き出しからもらってきた雑炊を食べたり、保存していたえび煎餅を食べたりと、普段は絶対口にしないものを食べてくれて、とても助かりました。
あの時以来、人間のご飯やお菓子は食べたりしませんから、本当に緊急事態を悟っていたのだと思います。
11歳と10歳の猫たちですが、ずっと人間と一緒に暮らしているときっとペットもそれなりに賢くなってくるのだと思っています。

ペット、猫は小さな大切な家族

子供の頃、ペットを飼いたくて親に何度も犬を飼いたいとねだったことがあります。
どんなにお願いしても、泣いても、犬や猫は許してもらえず、金魚やハムスター、小鳥は飼っていた時期があります。

金魚やハムスター等の小動物も本当に可愛いです。
可愛いのですが、長年ずっと飼いたいと思い続けていたのは犬で、犬への憧れがずっと強いままでした。

そんな私が現在、目に入れても痛くない可愛がり方をしているのは、実は猫なんです。
たまたま拾ってしまい、「でも猫は犬ほど賢くないから」と思っていたのですが、それは大きな勘違いでした。

猫がこれほど賢く、感情豊かな生き物とは思ってもみませんでした。
トイレは手のひらサイズの小さい時に1度教えただけで覚えたし、小さいおもちゃを投げると咥えて戻ってくる「取ってこい」を何度でも繰り返します。

言葉もちゃんと覚えて、「ご飯・ブラッシング・いい子・可愛いダメ・暑い・エアコン・抱っこ・眠い」実はもっともっと沢山理解出来ている言葉があります。
それぞれの言葉を理解していて、言葉に合った反応を見せます。
暑がりで寒がりなうちの猫は、「エアコン」というとゴロゴロ言って喜びます、暑い時は涼しくなり、寒い時は暖かくなると理解しているのです。

猫なのに、「お手・おかわり・待て・ヨシ」までを理解してゲーム感覚なのか、いつも楽しそうにやっています。

私がお風呂に入っている間やトイレに入っている時も、ドアをガタガタ押しながら鳴いてみたり、ずっと私を待っている忠猫ぶりです。
姿が見えないと鳴いて探しまわります、プチストーカー並ですが、これは他の家族にはしない行動で、育てた私に対してだけベッタリ離れません。

表情がないと言われる猫ですが、一緒に暮らしていると、楽しい・不安・怒り・不機嫌、色んな表情があることが判ります。

猫は完全に家族の一員で、存在感は人と変わりません。
感情も自己主張も、まるで人間です。擬人化している訳ではなく、感情や存在感が人間同様なのです。

ペットという名称がありますが、猫は小さな大切な家族です。
まだまだ若い猫なので大丈夫だと思いますが、そこはやはり人間並とはいかないですが、大切な家族には少しでも長生きしてほしいです。